●無痛分娩のメリット
当院は、「自然分娩」を基本として分娩を取り扱っていますが、最近は、一回のお産をどのようにして自分らしく、満足のいくお産にするかということが、重要視されるようになってきました。
その選択肢として、母体と赤ちゃんに悪影響を及ぼすことなく、分娩時の疼痛を適切な方法で除去する「無痛分娩」は、安全で、快適な分娩様式の一つと考えられます。
そこで、当院でも、希望者または医学的に必要な場合には、「無痛分娩」を行うことができるような体制を整えています。
●無痛分娩はどんな方法でするの?
麻酔方法として、当院では「硬膜外麻酔」を用いています。
尚、無痛といっても薬剤により疼痛を完全に除去し、すべての感覚を奪ってしまうわけではなく、ある程度の圧迫感等は残りますので、手術の時のように完全無痛の状態ではありません。
また、当然ひとりひとり、痛みに対しての感受性や薬の効果も違いますので、十分に満足していただけないことがあるかもしれません。但し、母体や胎児の状態などや、夜間に急に分娩が進行した場合など、必ずしも希望に添えないこともあります。ご理解のほどお願いいたします。
| 1.開始時期 |
基本的には、陣痛が5分毎に規則的にあり子宮口がある程度開大してから麻酔を開始した方が、分娩がスムースに進行すると思います。 |
| 2.開始決定時 |
安全にお産してもらうために、次のことをします。
① 原則的に、分娩室で麻酔とその後の管理もします。
② 分娩監視装置装着
③ 血圧測定
④ 絶飲食
⑤ 持続点滴
⑥ 適宜導尿(尿を管で採ります) |
| 3.硬膜外麻酔の施行 |
麻酔科医または産婦人科医が行います。(図参照)
①分娩台上にて体を出来る限り丸くし、腰よりチューブを入れます。
②陣痛の強さに合わせて、麻酔薬の調節をします。
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| 4.分娩まで |
①分娩台(LDR対応)上で過ごします。体位は自由です。
②3時間毎に導尿
③頻回の血圧測定
④陣痛が弱い場合は、十分な説明の上、陣痛促進剤を使用します。 |
| 5.分娩後 |
①自然分娩と同様。2時間後、帰室される時に背中のチューブをはずします。
②歩行可能ですが、車いすにて帰室 します。 |
■その他
お産の進行状況が早く、処置を行う事が時間的に無理があると判断した場合や技術的に硬膜外腔にチューブが挿入できない場合があり、そのまま自然での経過を見ることがあります。又、休日・夜間など、ご希望に添えない場合があります。ご了承下さい。
■硬膜外麻酔の副作用
母体の血圧低下や、まれに頭痛・背部痛・呼吸苦・めまい 等が起こりますが、いずれにせよ、早急に処置を行いますので後遺症を残すことは、基本的にありません。